■通常はメガネ、場合によってはコンタクトレンズのプラスレンズ(凸レンズ)で矯正します
■メガネの装用は遠視の強さや年令によって異なります
- 軽い遠視であれば、年令が若いうちは遠くも近くもはっきり見えますからメガネの必要性は低いかもしれません。しかし快適に本を読んだり、勉強に集中したり、パソコンなどするときは、軽い遠視でもメガネを掛けてストレスを和らげることを是非お勧めします。また、遠くははっきり見えても、30代中頃から視力が不安定になったり、近くのものにすぐにピントが合わない目となることがあります。40才前半では手元の文字がぼけ始め、初期の老眼と間違えられることもあります。これらはすべて水晶体のピント合わせの力=調節量が年令と共に低下していくことに関係します。
- 中程度の遠視(+1.50D以上)では、年齢を問わずメガネを掛けることをお勧めします。四六時中装用している必要はないケースもあります。TPOに合わせて掛け外しすればよいのです。
- 強い遠視がある場合は常時装用をお勧めします。子どもの場合は斜視や弱視などの二次的な問題さえ引き起こすことがありますので、早めの対応が必要です。
■オプトメトリストは、次の手法を用いて遠視の目でも快適に近業ができるよう提案します
(1)ビジュアル・ハイジーン (visual hygiene)
オプトメトリストはビジュアル・ハイジーンを提唱しています。
歯の磨き方などを指導して、虫歯をつくらないようにする歯医者さんのアプローチであるデンタル・ハイジーン(dental hygiene)と同じように、オプトメトリストはビジュアル・ハイジーンを提唱しています。
例え軽い遠視であっても、目の問題を引き起こす前に本を読む時の照明、姿勢、正しい目の使い方の指導をおこないます。詳しいデータをもとにオーダーメイドされたメガネをつくることもあります。
(2)ビジョントレーニング (Vision Training)
ビジョントレーニングによって目の状態をコンディショニングし、バランスを整えストレスに強くします。