2 視機能スクリーニング

・キーストン(Keystone View Telebinoculars) によりおおまかなビジョンのスクリーニングをおこないます。
3 眼球運動テスト
・NYSOA K-D TEST(ニューヨーク州立大King Devick Test)
目を素早く動かすサッカード(衝動性眼球運動)の発達をみる検査です。
行を追って番号を読みとるスピードを測ります。
・DEM (Developmental Eye Movement Test)−眼球運動発達検査
横(水平)だけでなく縦(垂直)方向に並ぶ数字の処理能力からも、眼球運動の発達をみます。
4 米国式両眼視機能検査

オプトメトリー独自の検査方法で、視機能について数多くの項目について調べます。
5 VMI (Developmental Test of Visual-Motor integration)
視覚−運動統合発達検査
VMIは「目と手の協応」の能力や、それに伴う視覚的な認知能力をみる検査です。
6 視知覚情報認知スキル
・視知覚スキル検査―改訂版
TVPS-R (Test of Visual-Perceptual Skills-Revised)
・選択型視知覚スキル検査
MVRT-R(Motor-Free Visual Perception Test)
図を対象として、以下の視知覚情報の認知能力をチェックします;
・視覚的識別(Visual Discrimination)
図の特徴を見極め、相違点を見極める能力が問われます。学習では基本となる能力です。この能力に乏しいと、文字の特徴をとらえることがうまくできず、漢字をおぼえたり書いたりすること、また図形で苦労することもあります。
・視覚的記憶(Visual Memory)
目から入った情報の短期的な記憶力が問われます。視覚的な情報が短時間のうちにある程度正確にイメージとして残らないと、身の回りで起こる出来事や状況をうまく関係づけられず、作業をしていても誤解やつまらないミスにつながりやすくなります。
・連続図形の記憶(Visual Sequential Memory)
単一図形ではなく複数の図形の並びの記憶力が問われます。イメージ力もさることながら、対象に関してその構成を把握する能力やカテゴリー化の能力が求められます。
・視覚的空間関係(Visual spatial Relationship)
空間の認識力が問われます。上下左右の感覚は自分のからだからくる感覚を元に培ってきたものです。この感覚が未発達であると、字を覚えにくかったり、鏡文字を書いたりということが起きることがあります。
・図と地の分化(Figure-Ground)
自分に必要な視覚的情報が「図」で、「図」を取り巻くが情報が「地」となります。図と地の分化では自分にとって必要な視覚的情報だけを合理的に浮き出させて取り出す判別能力が求められます。日常でも、たとえば本の文字列から要となる言葉をつかみだすといった時にも必要な能力です。
・視覚閉合(Visual Closure)
部分的にしか見えないものから、全体像を想像する能力が問われます。断片的な手がかりから全体の様子を描く力です。視覚的な情報ばかりでなく、文や、人の言葉など、さまざまな場面での理解力にも影響します。
7 視覚思考テスト
「正しくモノを見る」ことには、目から入った情報に意味のある判断を下すためのプロセスが含まれます。理想的な学びのために、モノの形、大きさ、向き、さらに自分との位置的関係(空間認知力)など、正確に認識する力についてチェックします。
8 論理的思考テスト
筋道を立てながら思考し結論を出す力を試します。直観的で、イメージに依存する視覚思考に対して、分析、比較、関係づけなどの概念的思考のことを意味します。また、自分に入ってくる情報を異なる視点に立って見て考える力でもあります。
9 聴覚思考テスト
聴覚も視覚と同じようなことがいえます。ちゃんと聞こえる耳を持っていても、耳から入った情報に意味のある判断を下すため必要な「聴覚思考」のプロセスがうまく働いていないと、それはただの音として残るだけです。
10 感覚−運動統合力テスト
見ることとからだの感覚には深い関係があります。
からだの認識力が自分を取り巻く世界を正しく「見る」(理解する)力に直結します。自分のからだの動きをうまく脳の中で描くことができているかをチェックします。
11 スポーツビジョンテスト

A. 眼と手の協調性
あらゆる運動の中で、目(視覚機能)がからだの動き(運動機能)を導きます。特に球技では目と手の協調性が重要な要素となります。ランダムにあらわれる光をいかに効率よく手で押していけるか、スープリームビジョンを使ってチェックします。
B. 瞬間視
早く動くことができても、筋肉にスイッチを入れる目からの情報が素早く処理されなければ宝のもちくされとなります。短い時間の中で情報を入力し、考え、行動に移す技術は、スピードを要求されるスポーツで必要な目の技術です。スープリームビジョンを使ってチェックします。
C. 周辺視野
目の周辺網膜は、私たちに全体の状況−つまり周囲と自分との位置関係などの情報を与えてくれます。これはグランドで効率よく動きまわる上でなくてはならない情報となります。スープリームビジョンを使って、周辺視野にあらわれる光をいかに効率よく手で処理していけるかチェックします。
D. イメージ力
自分が考える作戦や段取りをイメージすることにより、スポーツに於いて緊迫した場面でもいつもの力を出せるよう準備することができます。ボード上にあらわれる光の位置を順番にイメージ保存していくことを、スープリームビジョンを使ってチェックします。映像を思い描く技術は、実際に行動するプランを成し遂げていく上で必要な技術となります。