・本を読むのが苦手
からだに不自由なく健康に生まれてきた子どもなら「何もしなくても普通に成長していくもの」と考えるのは必ずしも正しくありません。
読んだり、書いたり、計算したりのすべてが、文字、数字、記号などを見極めることから始まるように、学校で子どもたちが関わる作業のほとんどが目の働きに依存しています。
視力はほとんどの場合生まれてから何もしないでも身につきます。
しかしふたつの目を柔軟に使って空間を把握し、モノのかたち、色、大きさなどを正しく認識する。そしてそういった情報を多角的に分析するための「見る力」すなわちビジョンは、たくさんの「意味ある体験」を元に、しかも「からだの認識力」と連動しながら発育の中で身につけていくものです。
オプトメトリー制度のある欧米やその他の国々では「学業と視覚」の関係について長いあいだ研究がされ、子どもの両目の使い方、目とからだの動きとの協調性、視覚認知力などに問題や遅れがあると、学業でとても苦労する可能性があることがわかっています。